写真提供:西鉄旅行株式会社
「スポーツ組織経営の基礎知識の習得」を軸として、マスターコースよりカジュアルなコース設計にて、受講の門戸を広げるため、新設された「SHCスポーツビジネスベーシックコース」。
第一期生となったOBOGに、「コースでの学び」や「未来の受講生に一言メッセージ」などを聞き、本コースの魅力を発信していきます。
受講生の福島大輔さんは、現業である旅行業がより深く、Jリーグクラブの活動をサポートできるのではないかと考えたことをきっかけに、JリーグとそれぞれのJリーグクラブがどのような理念を持ち、日々の活動をしているのかを学ぶため、受講されました。
Q 現在の仕事内容について、教えてください。
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業務は大きく分けて2つあり、1つは提携するスポーツ団体のアウェイ遠征や合宿の手配を行っています。
もう1つがアウェイの試合を観に行く応援ツアーで、こちらが私の担当となります。
現在当社では19のJリーグクラブ、21のBリーグクラブと提携しており、私は関東から中部のJリーグクラブを中心に応援ツアーを企画・販売しています。
Q 現在の仕事の魅力/やりがいについて、教えてください。
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ご参加いただく皆様と、苦楽や歓喜を共有できる点です。
古今東西・国内海外、日本全国で販売されている、あらゆる旅行の中で、これ以上お客様と気持ちが一体化する旅行はありません。
バスツアーで添乗する際はアウェイの現場でお客様と喜び合うのはもちろん、フリープランの応援ツアーでも試合後にお客様から歓喜のメールをいただくこともあります。
といっても試合は常に勝てるわけではなく、お客様と一緒に涙を流したことも多々ありますが。
Q なぜ『SHCスポーツビジネスベーシックコース』を受講されましたか?
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コロナ禍、私が公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に出向していたときに、私が知らないJリーグクラブの活動が多くあることを知りました。
日頃の業務でも接点が多かったので、Jリーグクラブの活動についてある程度は知っているつもりでしたが、各地のシャレン活動やサステナブル活動などの奥深い活動があることを知り、この活動に対して旅行業がサポートできることがあるのではないかと考えたのがきっかけです。
そのためにはJリーグとそれぞれのJリーグクラブがどのような理念を持ち、日々の活動をしているのか、根幹の部分を知ることが必要と思ったためです。
Q 『SHCスポーツビジネスベーシックコース』での学びは何ですか?
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スポーツ団体、特にJリーグクラブは地域における公共財であることです。
ただし株式会社でもあるので、並行して利益の追求をしていく必要もあり、カテゴリーやクラブの事業規模に合わせてバランスよい経営を求められていること、これが実に難しいものであることです!
Q 『SHCスポーツビジネスベーシックコース』で最も印象に残っている講義はどの講義ですか?
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どの講義も有意義なものでしたが、事業強化のチャプターが大変印象深いものでした。
グループワークで参加者各人が事業強化に対する考え方を述べるときに、参加者のバックグラウンドが反映されていることが大変興味深かったです。
私が営業収益を拡大するための「新規事業の推進」を語れば、金融機関で働く参加者は「リスク分散」を軸に語るなど、異業種が集まるSHCだからこその議論ができたことです。
Q 今後成し遂げたい、ご自身の目標は何ですか?
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Jリーグクラブの社会貢献活動や地域活性化に、ツーリズムがどれだけ貢献できるかを追求します。
来場者の移動手段を変えることで、脱炭素化ができるかもしれない。
アウェイに人を多く送客することで、経済の活性化に貢献できるかもしれない。
他にも多くの課題が見つかる気がしています。
Q これからの『SHCスポーツビジネスベーシックコース』受講生に一言メッセージをお願いします。/こういう魅力がある・こういう人にオススメなど
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週1回の講義には、事前学習・事前課題があり、講義当日はインプットとともにアウトプットの機会があります。
スポーツ業界のみならず、様々な業種からの受講者と交流することで、自分自身とは違う視点でものを見ることが学べる本コースは、言うなればスポーツビジネスの学びを軸にした「レベルの高い異業種交流会」です。
スポーツ業界以外の方(私もですが)にもぜひ受講をお勧めします。